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2001.8.22 (Wed)
▲石田衣良『娼年』(2001)

★★★
集英社 / 2001.7
ISBN 4-08-775278-X 【Amazon】
ISBN 4-08-747694-4 【Amazon】(文庫)
大学生が娼夫になり、様々な女性と関わっていく。
セックスを題材にした小説。ある女性は放尿を見られることによってエクスタシーを感じ、またある女性はセックスを見られることによってエクスタシーを感じる。若い娼夫を買う人の多くは中年の女性であり、彼女たちはその年齢差に引け目を感じている。一般社会では、いい歳をした人間の肉欲や、アブノーマルな性癖はみっともないという認識になっているけれど、主人公は娼夫としての経験を重ねることによって、これらの偏見から解放される。そして、この状態を本書では「自由」としている。
要するに、下世話な興味でセックスを扱っているわけではなく、青春小説の器を借りて、都会の病んだ実相に切り込んでいるといったところかな。著者の現代風俗への明敏な感性が窺える。
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