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- 23 : ギャビン・ライアル『誇りへの決別』(1996)
- 25 : 筈見有弘『ヒッチコック』(1986)
- 27 : トマス・H・クック『夏草の記憶』(1995)
2003.2.23 (Sun)
▲ギャビン・ライアル『誇りへの決別』(1996)
★★★
Flight from Honour / Gavin Lyall
中村保男 遠藤宏昭 訳 / 早川書房 / 2000.4
ISBN 4-15-208272-0 【Amazon】
ランクリン大尉シリーズ2作目。1913年。イタリアの上院議員を暗殺者グループから守る。
『スパイの誇り』【Amazon】の続編。前作が連作中編集だったのに対し、今回はオーソドックスな長編小説になっている。内容はオーストリア=ハンガリー帝国の都市・トリエステを巡った陰謀劇で、徐々に露わになっていく陰謀の全景に、きっちり意外性が仕込まれていて堪能できた。
シリーズ作品として印象的だったのは、主人公が「二人合わせてやっと一人前のスパイ」という意味合いのセリフを吐くところ。前作では探偵小説になぞらえた自嘲気味の記述が目立ったせいか、主人公=ホームズ、アイルランド人部下=出来のいいワトソン、というイメージだったけれど、今回は能力的に不可欠なパートナーという趣きを強くしている。『深夜プラスワン』【Amazon】といい、『裏切りの国』【Amazon】といい、この著者は相方に対する信頼の念を、嫌味なく表現するのが上手いと思う。
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