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2003.11.20 (Thu)
▼エセル・リナ・ホワイト『らせん階段』(1933)
★★
Some Must Watch / Ethel Lina White
山本俊子 訳 / 早川書房 / 2003.9
ISBN 4-15-001739-5 【Amazon】
周りに人家のない館。近所で若い女を狙った連続殺人事件があることを知ったメイド(=主人公)が怯える。
んー、何だこりゃ。主人公の空回りぶりが白けるうえに、連続殺人に関わるような危機が訪れないため、最後の章まで緊張感が作りだせていない。拳銃持ちの老婆と一緒に寝るのは嫌だとか、性格破綻の看護婦による意地悪が嫌だとか、頼れる人が酒浸りになっただとか、イベントのレベルがやけに低いのだ。思えば、『バルカン超特急』【Amazon】も似たような問題を抱えていたので、きっとこの著者はサスペンス作りが不得手なのだろう。もしくは、始めからそういうのを放棄しているとしか思えない。
なお、殺人鬼の動機はわりと現代的で目を惹く。こういう問題って第二次世界大戦前からあったんだね、と感心した。
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