2010.6c / Pulp Literature

2010.6.27 (Sun)

Ubuntuマシンを組む

CPU
Intel Celeron E3300 2.50GHz BX80571E3300【Amazon

マザーボード
MSI G41M-P33【Amazon

メモリ
BUFFALO デスクトップ用増設メモリ PC3-10600(DDR3-1333) 2GB D3U1333-2G/E【Amazon

光学ドライブ
I-O DATA DVR-S7240LEK【Amazon

ハードディスクドライブ
Seagate ST3500418AS-BOX(500GB)【Amazon

カードリーダー
オウルテック FA506(B)/BOX【Amazon

電源・ケース
アクティス AC420-55B(420W)

OS
Ubuntu 10.04【Amazon

IntelMSI
SeagateTOSHIBA
FA506/BOX

LGA775は時代遅れの観があるものの、捨て値同然なのでサブマシンにお勧め。このスペックで5年は頑張れると思う。

2010.6.28 (Mon)

ヴィルヘルム・ゲナツィーノ『そんな日の雨傘に』(2001)

そんな日の雨傘に(110x160)

★★★★
Ein Regenschirm Fur Diesen Tag / Wilhelm Genazino
鈴木仁子 訳 / 白水社 / 2010.6
ISBN 978-4560090107 【Amazon

街を徘徊して独自の思索をめぐらす中年男。人生の「存在許可」に思い悩む彼は、ろくに収入のないアウトサイダーとして生きていた。二進も三進もいかない状況のなか、街の友人たちと交流する。

久々に小説らしい小説を読んだような気がする。派手なストーリーもなければ、お相伴にあずかれるようなエモーションもない。ただ世の中を斜めに映す歪んだ語りが面白く、小説がテクストの織物であることを実感させる。最近の翻訳小説、特に創作科っぽい「よくできた」小説にうんざりしている人はぜひ手に取るべきだ。このジャンルもまだまだ捨てたものではない。若手には期待できないものの、ベテランはちゃんといい仕事をしている。私ももうちょっと小説を読んでみようという気になったよ。

本作の語り手はインテリ崩れのだめんず。資本主義に向かない自分を「現代の乞食」と評し、絶望の一歩手前でふらふらしている。こういう手合いは普通だったら通り魔でもやってゲームオーバーになるところだけど、彼は思考回路が常人とは決定的に異なっていて、さほど深刻にはなっていない。観察者として街の生活を切り取り、屁理屈とも哲学とも言えない理屈で社会を相対化している。奇妙なのは、職なし40男のくせになぜか女に不自由していないところだ。そのファンタスティックなシチュエーションは村上春樹の小説を思わせるほどで、生起する出来事もどこか虫がよかったりする。さらに思索はツッコミどころが多く、自分と似たような境遇の男を落伍者と見なして軽蔑しているのだからたまらない。高等遊民のゆきづまりを描いた夏目漱石と、社会不適合者の孤独を題材にしたエマニュエル・ボーヴ、両者のニッチにいるような感じでとても面白かった。

>>エクス・リブリス