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- 01 : 石原立也『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006,9)
- 04 : 司馬遼太郎『竜馬がゆく』(1962-6)
- 05 : 武本康弘、山本寛『らきすた』(2007,8)
2011.9.1 (Thu)
◆石原立也『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006,9)

★★
平野綾 / 杉田智和 / 茅原実里 / 後藤邑子 / 小野大輔
角川映画
Blu-ray Box 【Amazon】(8枚組)
高校に進学した平凡な男子生徒・キョン(杉田智和)が、涼宮ハルヒ(平野綾)なる破天荒な美少女と知り合う。彼女は自覚はしていないものの、世界を変えるほどの巨大な力を持っていた。日常に退屈していたハルヒはキョンのほか3人のメンバーを集め、学校内でSOS団(世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団)を結成する。
これはいまいちかな。綺麗なアニメーションは目を惹くものの、ストーリーはそれほどでもなく、構成もちょっと鼻につく感じ。特に第二期で追加されたエピソードは間延びしていてきつかった。『溜息』は原作【Amazon】がつまらないから仕方がないにしても、「エンドレスエイト」(*1)は内輪向けの悪ノリみたいでついていけない。原作の「捻り」を再現しようとした結果、オタク向けの衒ったアニメになっているという印象だった。第二期はかなりだるいので、普通の人は第一期だけ観ておけば十分だと思う(有名な「ハレ晴レユカイ」も第一期だし)。
キョン役の声優が妙に巧いと思っていたらこの人『銀魂』【Amazon】の人だった。どちらも饒舌系のキャラなのに、ちゃんと演じ分けていて感心する。
>>『涼宮ハルヒの消失』へ
2011.9.4 (Sun)
▲司馬遼太郎『竜馬がゆく』(1962-6)

★★★
文春文庫 / 2010.7
全8巻セット 【Amazon】
幕末の土佐藩。黒船の来航以来、世論は攘夷に沸いていた。郷士の家に生まれた坂本竜馬は、藩内のいざこざのすえに脱藩する。武力による倒幕の気運が高まるなか、彼だけは違った思想を持っていた。
この小説の人気の理由はひとえに竜馬の人物像にあるのだろう。ひとつ、彼は遅咲きの才能であり、これが凡人たる読者の共感を得ている。ふたつ、彼は幕末随一の剣術使いであり、読者サービスとして活劇(ただし、人は殺さない)が組み込まれている。みっつ、彼は英雄でありながらも性格はずぼら、しかしそれゆえにやたらと女にモテている。よっつ、おおらかな彼は人脈も広い。西郷隆盛・桂小五郎といった革命の大物から、勝海舟・大久保一翁といった幕府側の要人まで、サラリーマン金太郎【Amazon】もびっくりのコネを持っている。そして、思想も独特だ。同時代の人間──西郷や桂でさえも──が「藩」の利益しか考えていないなか、彼だけが「日本人」という大局的な視点で物事を見ている。ここまで先見の明があったのは竜馬と勝海舟くらいであり、本気で四民平等を目指していたのは竜馬だけだった。つまり、現代の日本の原型を作ったのが彼なのである。少なくとも司馬の小説ではそのように描かれており、本作が国民的小説なのも納得できる。
>> Author - 司馬遼太郎
2011.9.5 (Mon)
◆武本康弘、山本寛『らき☆すた』(2007,8)

★★★
平野綾 / 加藤英美里 / 福原香織 / 遠藤綾 / 今野宏美 / 白石稔
角川映画
Blu-ray Box 【Amazon】(7枚組)
埼玉県糟日部市。オタク系女子高生の泉こなた(平野綾)が、つかさ(福原香織)・かがみ(加藤英美里)・みゆき(遠藤綾)といった友人たちとゆるゆるした学園生活を送る。また、本編の後には毎回「らっきー☆ちゃんねる」と称して、アイドルの小神あきら(今野宏美)とアシスタントの白石みのる(白石稔)が漫才を繰り広げる。
えらく密度の高いアニメだった。深夜版『ちびまる子ちゃん』【Amazon】といったら語弊があるかもしれないけれど、つまりまあいわゆる「日常系アニメ」というやつで、1話のなかで次々と細かいエピソードが繰り出されていく。しかもその多くは動的なアクションを伴ったものではなく、あるあるネタをはじめとしたガールズトークが中心。シンプルな作画とは対照的にセリフが満載で、時事ネタやオタクネタ、ボケ&ツッコミを織り交ぜるところはちょっとした話芸といった趣きだ。他愛のない会話と柔らかい絵柄によるまったりした世界が味わえる。実のところ短期間でまとめて観たのでけっこう飽きがきたのだけど、それでも特につまらない回というのもなく、そこそこ安定した面白さがあると思う。意外とネタがディープなので、ネット文化やオタク文化に親しんでいる人向けだろう。
ハルヒ役とこなた役が同一人物とは俄には信じられんなあ。片や快活なウザキャラ、片やゆるゆるのオタク、タイプが全然違う。配役を見なかったらたぶん気づかなかったろうなあ。声優おそるべし、である。
声優といえば、シリーズの後半から白石稔本人が顔を出していたけれど、これは何だったんだろうか。エンディングでは妙なシチュエーションで生歌を披露していたし(羞恥プレイ?)、OVAでは実写版「らっきー☆ちゃんねる」までやっていたし、総じて芸人並に体を張っている。それとモブの女性キャラがみな同じおばさん声(くじら)なのは笑うところなんだろうか。中年のおばちゃんのみならず、女生徒ですらあのダミ声だったのには参った……。ともあれ、声優も大変だなあと思った。
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