ブッカー賞 / Pulp Literature

Last Updated: 2017.3.2 (Thu)

ブッカー賞とは?

イギリスの文学賞。1969年にブッカー・マコンネル社が設立。イギリスで英語で出版された長編小説が対象。2002年に「マン・ブッカー賞」と改称した。

受賞作リスト

タイトルにリンクのついている作品は、クリックするとレビューのページに移動します。

2016年

Paul Beatty (US) The Sellout
未訳
  • Deborah Levy (UK) Hot Milk
  • Graeme Macrae Burnet (UK) His Bloody Project
  • Ottessa Moshfegh (US) Eileen
  • David Szalay (Canada-UK) All That Man Is
  • Madeleine Thien (Canada) Do Not Say We Have Nothing

2015年

Marlon James "A Brief History of Seven Killings"
未訳
  • Tom McCarthy "Satin Island"
  • Chigozie Obioma "The Fishermen"
  • Sunjeev Sahota "The Year of the Runaways"
  • アン・タイラー "A Spool of Blue Thread"
  • Hanya Yanagihara "A Little Life"

2014年

Richard Flanagan "The Narrow Road to the Deep"【Amazon
未訳

最終候補作

  • Joshua Ferris "To Rise Again at a Decent Hour"【Amazon
  • Karen Joy Fowler "We Are All Completely"【Amazon
  • Howard Jacobson "J"【Amazon
  • Neel Mukherjee "The Lives of Others"【Amazon
  • Ali Smith "How to be Both"【Amazon

2013年

Eleanor Catton "The Luminaries"【Amazon
未訳

最終候補作

  • Ruth Ozeki "A Tale for the Time Being"【Amazon
  • Jim Crace "Harvest"【Amazon
  • Jhumpa Lahiri "The Lowland"【Amazon
  • Eleanor Catton "The Luminaries"【Amazon
  • Colm Toibin "The Testament of Mary"【Amazon

2012年

ヒラリー・マンテル『罪人を召し出せ』(早川書房)
1535年秋。イングランド王ヘンリー8世はアン・ブーリンと再婚するも、彼女が妊娠している間に女官のジェーン・シーモアに愛情を抱くようになる。そんななか、秘書官のトマス・クロムウェルはアン・ブーリンの不興を買い……。★★★★。

最終候補作

  • Tan Twan Eng "The Garden of Evening Mists"【Amazon
  • Deborah Levy "Swimming Home"【Amazon
  • Alison Moore "The Lighthouse"【Amazon
  • Will Self "Umbrella"【Amazon
  • Jeet Thayil "Narcopolis"【Amazon

2011年

ジュリアン・バーンズ『終わりの感覚』(新潮社)
高校時代、「私」と 仲間たちはエイドリアンの哲学的知性を評価して親友になった。卒業後、彼はケンブリッジ大学に進学し、「私」の元カノであるベロニカと付き合うことになる。ところが、しばらくしてエイドリアンは自殺してしまった。その後、老境になった「私」のもとにベロニカの母から手紙が届く。それによると、エイドリアンの日記を遺贈したいという。★★★。

最終候補作

  • Carol Birch "Jamrach's Menagerie"【Amazon
  • Patrick deWitt "The Sisters Brothers"【Amazon
  • Esi Edugyan "Half Blood Blues"【Amazon
  • Stephen Kelman "Pigeon English"【Amazon
  • A.D. Miller "Snowdrops"【Amazon

2010年

Howard Jacobson "The Finkler Question"【Amazon
未訳

最終候補作

  • Peter Carey "Parrot and Olivier in America"【Amazon
  • Emma Donoghue "Room"【Amazon
  • Damon Galgut "In a Strange Room"【Amazon
  • Andrea Levy "The Long Song"【Amazon
  • Tom McCarthy "C"【Amazon

2009年

ヒラリー・マンテル『ウルフ・ホール』(早川書房)
16世紀。イングランド王ヘンリー8世は王妃と離婚したがっていた。下層階級出身のトマス・クロムウェルは、出世してウルジー枢機卿に仕えるも、枢機卿は王の離婚問題で下手を打って失脚してしまう。その後、クロムウェルは王の側近になるのだった。★★★。

最終候補作

  • A.S. Byatt "The Children's Book"【Amazon
  • J.M. Coetzee "Summertime"【Amazon
  • Adam Foulds "The Quickening Maze"【Amazon
  • Simon Mawer "The Glass Room"【Amazon
  • サラ・ウォーターズ『エアーズ家の没落』【Amazon

2008年

アラヴィンド・アディガ『グローバリズム出づる処の殺人者より』(文藝春秋)
IT産業が活発な都市バンガロール。起業家を自称する男が、温家宝に宛てた手紙で殺人を告白する。男は農村部の貧しい家庭に生まれ、下層カーストらしく理不尽な目に遭っていた。★★★★。

最終候補作

  • Sebastian Barry "The Secret Scripture"【Amazon
  • Amitav Ghosh "Sea of Poppies"【Amazon
  • Linda Grant "The Clothes on Their Backs"【Amazon
  • Philip Hensher "The Northern Clemency"【Amazon
  • スティーヴ・トルツ『ぼくを創るすべての要素のほんの一部』【Amazon

2007年

Anne Enright "The Gathering"【Amazon
未訳

最終候補作

2006年

キラン・デサイ『喪失の響き』(早川書房)
1980年代のインド。事故で両親を亡くした少女サイは、元判事の祖父と、彼に仕える料理人の3人で暮らしていた。サイは家庭教師の青年ギヤンと恋に落ちるも、ネパール系住人の自治独立運動によって、破局の危機を迎える。一方、アメリカでは料理人の息子ビジュが、飲食店を渡り歩いて不法労働していた。★★★★★。

最終候補作

  • Kate Grenville "The Secret River"【Amazon
  • M.J. Hyland "Carry Me Down"【Amazon
  • Hisham Matar "In The Country of Men"【Amazon
  • Edward St. Aubyn "Mother's Milk"【Amazon
  • サラ・ウォーターズ『夜愁』【Amazon

2005年

ジョン・バンヴィル『海に帰る日』(新潮クレスト・ブックス)
老境の語り手が、少年時代の思い出の家で回想する。今から半世紀ほど前、双子の姉弟と知り合った語り手は、彼ら一家と夏の日々を過ごしていた。その記憶が、亡き妻と過ごした最近の記憶と交錯する。★★★★。

最終候補作

2004年

Alan Hollinghurst "The Line of Beauty"【Amazon
未訳

最終候補作

  • Achmat Dangor "Bitter Fruit"【Amazon
  • Sarah Hall "The Electric Michelangelo"【Amazon
  • デイヴィッド・ミッチェル『クラウド・アトラス』【Amazon
  • Colm Toibin "The Master"【Amazon
  • Gerard Woodward "I'll go to Bed at Noon"【Amazon

2003年

DBCピエール『ヴァーノン・ゴッド・リトル』(ヴィレッジブックス)
テキサス州マーティリオ。15歳の高校生ヴァーノン・グレゴリー・リトルが、銃乱射事件の共犯として身柄を拘束される。彼は無実を主張するも、状況は極めて不利だった。釈放後、周囲のエゴに追いつめられたヴァーノンは、メキシコへの逃亡を目論む。★★★。

最終候補作

  • Monica Ali "Brick Lane"【Amazon
  • マーガレット・アトウッド『オリクスとクレイク』【Amazon
  • Damon Galgut "The Good Doctor"【Amazon
  • ゾーイ・ヘラー『あるスキャンダルについての覚え書き』【Amazon
  • Clare Morrall "Astonishing Splashes of Colour"【Amazon

2002年

ヤン・マーテル『パイの物語』(竹書房)
1977年のインド。カナダへ向けて出港した貨物船が沈没し、当時16歳だったパイ少年が漂流する。救命ボートには、少年のほかにベンガルトラをはじめとする4頭の獣たちが乗っていた。★★★★。

最終候補作

  • Rohinton Mistry "Family Matters"【Amazon
  • Carol Shields "Unless"【Amazon
  • William Trevor "The Story of Lucy Gault"【Amazon
  • サラ・ウォーターズ『荊の城』【Amazon
  • Tim Winton "Dirt Music"【Amazon

2001年

ピーター・ケアリー『ケリー・ギャングの真実の歴史』(早川書房)
19世紀後半のオーストラリア東南部。実在のギャング、ネッド・ケリー(1854-80)の生涯を、彼が娘に宛てて筆記した手紙を中心に再構成する。『オスカーとルシンダ』に続く2度目のブッカー賞受賞。★★★★。

最終候補作

2000年

マーガレット・アトウッド『昏き目の暗殺者』(早川書房)
(1) 82歳の老婆による回想。釦工業で財をなした一族の没落と、それを救うための自身の政略結婚が語られる。時期は第一次大戦から第二次大戦あたり。(2) 半世紀前に事故死した妹の小説『昏き目の暗殺者』が、作中作として登場する。この小説は妹の死後に出版され、モデルを巡って世間を騒がせた。★★★。

最終候補作

1999年

J・M・クッツェー『恥辱』(ハヤカワepi文庫)
ケープタウンの大学教授がセクハラ騒ぎで辞任をし、娘が運営する農場に寄宿する。その後、事件が起きて蛮地の不条理さを目の当たりにする。『マイケル・K』に続く2度目のブッカー賞受賞。★★★。

最終候補作

  • Anita Desai "Fasting, Feasting"【Amazon
  • マイケル・フレイン『墜落のある風景』【Amazon
  • Andrew O'Hagan "Our Fathers"【Amazon
  • Ahdaf Soueif "The Map of Love"【Amazon
  • Colm Toibin "The Blackwater Lightship"【Amazon

1998年

イアン・マキューアン『アムステルダム』(新潮文庫)
作曲家と新聞編集長と外務大臣の3人は、痴呆状態のまま死んでいった女の元恋人たち。その中の編集長が、知人(女の夫)から外務大臣の政治生命を脅かす写真を手に入れる。★★。

最終候補作

1997年

アルンダティ・ロイ『小さきものたちの神』(DHC)
1960年代のインドは、カースト制度と共産主義の入り乱れる混沌とした社会状況にあった。いつも一緒にいる無垢な双子、不可触選民の男に恋する母、他人の幸福を妬む大叔母。因習の影響下にある彼らの生活を描く。★★★。

最終候補作

  • ジム・クレイス『四十日』【Amazon
  • ミック・ジャクソン『穴掘り公爵』【Amazon
  • Bernard MacLaverty "Grace Notes"【Amazon
  • Tim Parks "Europa"【Amazon
  • Madeleine St John "The Essence of the Thing"【Amazon

1996年

グレアム・スウィフト『最後の注文』(新潮クレスト・ブックス)
1990年のロンドン。病死した肉屋の主人は、生前自分の遺灰を海に撒いてほしいと頼んでいた。友人3人と息子1人の計4人が、遺言を遂行するため車で海に向かう。★★★。

最終候補作

  • マーガレット・アトウッド『またの名をグレイス』【Amazon
  • Beryl Bainbridge "Every Man for Himself"【Amazon
  • シェイマス・ディーン『闇の中で』【Amazon
  • シーナ・マッケイ『燃える果樹園』【Amazon
  • Rohinton Mistry "A Fine Balance"【Amazon

1995年

Pat Barker "The Ghost Road"【Amazon
未訳

最終候補作

1994年

James Kelman "How Late It Was, How Late"【Amazon
未訳

最終候補作

  • ジョージ・マッカイ・ブラウン『ソーフィンの夢物語 時を紡ぐ少年』【Amazon
  • Romesh Gunesekera "Reef"【Amazon
  • Abdulrazak Gurnah "Paradise"【Amazon
  • Alan Hollinghurst "The Folding Star"【Amazon
  • Jill Paton Walsh "Knowledge of Angels"【Amazon

1993年

ロディ・ドイル『パディ・クラーク ハハハ』(キネマ旬報社)
1968年のバリータウンを舞台に、10歳の少年の日常生活を描く。学校と遊びと両親の不和。★★★★。

最終候補作

1992年

マイケル・オンダーチェ『イギリス人の患者』(新潮文庫)
第二次大戦末期のトスカーナの屋敷。カナダ人の看護婦が、全身火傷で顔の判別がつかない「イギリス人の患者」を看病する。さらに、そこへイタリア人の泥棒やインド人の工兵なども合流。それぞれが背負う物語が明かされる。★★。
Barry Unsworth "Sacred Hunger"【Amazon
未訳

最終候補作

1991年

ベン・オクリ『満たされぬ道』(平凡社)【Amazon

最終候補作

1990年

A・S・バイアット『抱擁』(新潮文庫)
ヴィクトリア朝の桂冠詩人アッシュが、同時代の詩人クリスタベルに恋文を送っていた。研究者のローランドとモードが、遠い過去の真実を探求しつつ、互いに恋心を芽生えさせる。★★★。

最終候補作

  • Beryl Bainbridge "An Awfully Big Adventure"【Amazon
  • Penelope Fitzgerald "The Gate of Angels"【Amazon
  • John McGahern "Amongst Women"【Amazon
  • ブライアン・ムーア『沈黙のベルファスト』【Amazon
  • Mordecai Richler "Solomon Gursky Was Here"【Amazon

1989年

カズオ・イシグロ『日の名残り』(ハヤカワepi文庫)
1956年7月。老執事のスティーブンスが休暇をとって車で旅をする。道中、かつての雇用主や女中頭にまつわる過ぎ去った日々の思い出を回想する。★★★★★。

最終候補作

  • Margaret Atwood "Cat's Eye"【Amazon
  • John Banville "The Book of Evidence"【Amazon
  • Sybille Bedford "Jigsaw"【Amazon
  • James Kelman "A Disaffection"【Amazon
  • Rose Tremain "Restoration"【Amazon

1988年

ピーター・ケアリー『オスカーとルシンダ』(DHC)【Amazon

最終候補作

  • ブルース・チャトウィン『ウッツ男爵 ある蒐集家の物語』【Amazon
  • Penelope Fitzgerald "The Beginning of Spring"【Amazon
  • デヴィッド・ロッジ『素敵な仕事』【Amazon
  • サルマン・ラシュディ『悪魔の詩』【Amazon
  • Marina Warner "The Lost Father"【Amazon

1987年

ペネロピ・ライブリー『ムーンタイガー』(朝日出版社)
末期癌で入院中の老女クローディアは、在野の歴史家として名声を博していた。そんな彼女が「世界の歴史を書く」と称して己の人生を回想する。★★★。

最終候補作

  • Chinua Achebe "Anthills of the Savannah"【Amazon
  • ピーター・アクロイド『チャタトン偽書』【Amazon
  • Nina Bawden "Circles of Deceit"【Amazon
  • ブライアン・ムーア『夜の国の逃亡者』【Amazon
  • アイリス・マードック『本をめぐる輪舞の果てに』【Amazon

1986年

Kingsley Amis "The Old Davils"【Amazon
未訳

最終候補作

  • マーガレット・アトウッド『侍女の物語』【Amazon
  • Paul Bailey "Gabriel's Lament"【Amazon
  • Robertson Davies "What's Bred in the Bone"【Amazon
  • カズオ・イシグロ『浮世の画家』【Amazon
  • Timothy Mo "An Insular Possession"【Amazon

1985年

Keri Hulme "The Bone People"【Amazon
未訳

最終候補作

1984年

アニータ・ブルックナー『秋のホテル』(晶文社)
作家のイーディス・ホウプが、スイスの湖畔にある「ホテル・デュ・ラック」に滞在する。彼女はあるトラブルが原因でここに来ていた。愛人への手紙を認めつつ、癖のある滞在客たちと関わる。★★★★。

最終候補作

  • J・G・バラード『太陽の帝国』【Amazon
  • ジュリアン・バーンズ『フロベールの鸚鵡』【Amazon
  • アニータ・デサイ『デリーの詩人』【Amazon
  • ペネロピ・ライヴリー『ある英国人作家の偽りと沈黙』【Amazon
  • デヴィッド・ロッジ『小さな世界』【Amazon

1983年

J・M・クッツェー『マイケル・K』(ちくま文庫)
内戦中の南アフリカ。兎唇のマイケル・Kは養護院を卒業後、ケープタウンで庭師として働いていた。ある日、病気の母が退院、マイケルが引き取ることになる。2人は同居生活を始めるも、町で暴動が発生して住まいが荒らされる。マイケルは母と共に彼女の故郷であるプリンス・アルバートへ旅立つ。★★★★★。

最終候補作

  • Malcolm Bradbury "Rates of Exchange"【Amazon
  • ジョン・フラー『巡礼たちが消えていく』【Amazon
  • Anita Mason "The Illusionist"【Amazon
  • サルマン・ラシュディ『恥』【Amazon
  • グレアム・スウィフト『ウォーターランド』【Amazon

1982年

トマス・キニーリー『シンドラーズ・リスト』(新潮文庫)
ナチスによるユダヤ人虐殺。ドイツ人起業家のオスカー・シンドラーが、多数のユダヤ人を工場に雇い入れてその命を救う。★★★★。

最終候補作

  • John Arden "Silence among the Weapons"【Amazon
  • ウィリアム・ボイド『アイスクリーム戦争』【Amazon
  • Lawrence Durrell "Constance or Solitary Practices"【Amazon
  • Alice Thomas Ellis "The 27th Kingdom"【Amazon
  • Timothy Mo "Sour Sweet"【Amazon

1981年

サルマン・ラシュディ『真夜中の子供たち』(早川書房)
1947年8月15日の真夜中、すなわちインド独立と同じ日に産声をあげたサリーム・シナイによる自叙伝。裕福なムスリムの家庭に生まれた彼だったが、成長と共に時代の荒波に翻弄されていく。★★★★。

最終候補作

1980年

ウィリアム・ゴールディング『通過儀礼』(開文社出版)
貴族の青年が教父のために綴った日記。植民地(オーストラリア)へ向かう戦艦の、船内の様子が描写される。災害や戦闘といった英雄的事件の起こらない海洋小説で、力無き牧師が悲劇に見舞われるという筋。★★★。

最終候補作

  • Anthony Burgess "Earthly Powers"【Amazon
  • J・L・カー『ひと月の夏』【Amazon
  • Anita Desai "Clear Light of Day"【Amazon
  • Alice Munro "The Beggar Maid"【Amazon
  • Julia O'Faolain "No Country for Young Men"【Amazon
  • Barry Unsworth "Pascali's Island"【Amazon

1979年

ペネロピ・フィッツジェラルド『テムズ河の人々』(晶文社)
テムズ河にハウスボートを浮かべて暮らす人々。その中の1人がボロ船を売却することになった。船室で会議を開く仲間たちだったが、これを皮切りに彼らの生活も変容する。★★★。

最終候補作

1978年

アイリス・マードック『海よ、海』(集英社)
かつて演劇界に身を置いていたチャールズ・アロビー。60を過ぎた彼は海辺の屋敷に隠遁し、回想録の執筆を始めていた。ある日、偶然お馴染みのハートレーと再会。彼女はチャールズが唯一真剣な愛を捧げた相手だった。妄執に取り憑かれたチャールズは、寄ってくる愛人たちをあしらいつつ、人妻ハートレーに執着する。★★★。

最終候補作

  • キングズリー・エイミス『ジェイク先生の性的冒険』【Amazon
  • Andre Brink "Rumours of Rain"【Amazon
  • Penelope Fitzgerald "The Bookshop"【Amazon
  • Jane Gardam "God on the Rocks"【Amazon
  • バーニス・ルーベンス『ミス・ホーキンズの五年日記』【Amazon

1977年

Paul Scott "Staying On"【Amazon
未訳

最終候補作

  • Paul Bailey "Peter Smart's Confessions"【Amazon
  • Caroline Blackwood "Great Granny Webster"【Amazon
  • Jennifer Johnston "Shadows on our Skin"【Amazon
  • Penelope Lively "The Road to Lichfield"【Amazon
  • バーバラ・ピム『秋の四重奏』【Amazon

1976年

デイヴィッド・ストーリー『サヴィルの青春』(集英社)
炭坑夫の家庭に生まれたコリン・サヴィルは、階級から抜け出そうという父の期待を一身に受けて、奨学金つきの私立中学に入学した。しかし学校生活は厳しく、コリンは反抗的との理由で教師に目をつけられる。★★★★。

最終候補作

  • Andre Brink "An Instant in the Wind"【Amazon
  • R.C. Hutchinson "Rising"【Amazon
  • Brian Moore "The Doctor's Wife"【Amazon
  • Julian Rathbone "King Fisher Lives"【Amazon
  • William Trevor "The Children of Dynmouth"【Amazon

1975年

Ruth Prawer Jhabvala "Heat and Dust"【Amazon
未訳

最終候補作

  • Thomas Keneally "Gossip from the Forest"【Amazon

1974年

Nadine Gordimer "The Conservationist"【Amazon
未訳
Stanley Middleton "Holiday"【Amazon
未訳

最終候補作

  • Kingsley Amis "Ending Up"【Amazon
  • Beryl Bainbridge "The Bottle Factory Outing"【Amazon
  • C.P. Snow "In Their Wisdom"【Amazon

1973年

ジェイムズ・G・ファレル『セポイの反乱』(新潮社)
1857年のインド。クリシュナプールでは何者かがチャパティスをばらまいていた。不吉な予感をおぼえた収税官は慌てて土塁を築くも、周囲は彼の行動を嘲笑っている。その後まもなく、土民兵が蜂起した。★★★。

最終候補作

  • Beryl Bainbridge "The Dressmaker"【Amazon
  • Elizabeth Mavor "The Green Equinox"【Amazon
  • アイリス・マードック『ブラック・プリンス』【Amazon

1972年

ジョン・バージャー 『G』(新潮社)
1886年。物語の主人公Gは、イタリア人の父とイギリス人の母の私生児として生まれた。長じてからは女を口説くことに情熱を捧げ、政治の混乱を後目に浮き名を流していく。★★★。

最終候補作

  • スーザン・ヒル『君を守って』【Amazon
  • Thomas Keneally "The Chant of Jimmy Blacksmith"【Amazon
  • David Storey "Pasmore"【Amazon

1971年

V・S・ナイポール『自由の国で』(草思社)
5つの中短編を1つの作品としたコレクティヴ・ノベル。「ピレウスの老ヒッピー」、「大勢の中で一人は」、「教えてくれ、誰を殺るのか」、「自由の国で」、「ルクソールの中国雑技団」の5編。★★★。

最終候補作

  • Thomas Kilroy "The Big Chapel"【Amazon
  • Doris Lessing "Briefing for a Descent into Hell"【Amazon
  • モルデカイ・リッチラー『セント・アーベインの騎士』【Amazon
  • Derek Robinson "Goshawk Squadron"【Amazon
  • Elizabeth Taylor "Mrs Palfrey at the Claremont"【Amazon

1970年

バーニス・ルーベンス 『選ばれし者』(ヤマダメディカルシェアリング創流社)
イギリスのユダヤ人一家。中年の息子ノーマンは、麻薬中毒によって魚の幻覚を見ていた。幻覚を現実だと思いこんでいる彼は、同居中の家族と衝突、精神病院に送られる。★★★★。
J. G. Farrell "Troubles"【Amazon
未訳

最終候補作

1969年

P.H. Newby "Something to Answer For"
未訳

最終候補作

  • Barry England "Figures in a Landscape"【Amazon
  • Nicholas Mosley "The Impossible Object"【Amazon
  • アイリス・マードック『愛の軌跡』
  • Muriel Spark "The Public Image"【Amazon
  • G.M. Williams "From Scenes like These"【Amazon