ノーベル文学賞 受賞者リスト 1981〜1990年 / Pulp Literature

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Winner's List

1990年 オクタビオ・パス(メキシコ)

1914〜。メキシコ市生まれ。メキシコ大学卒業。37年、内戦下のスペインで反ファシズム作家会議に参加。46年、外交官として日本などに勤務。68年、トラテロルコ広場の虐殺事件に抗議し、インド大使を辞す。

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1989年 カミーロ・ホセ・セラ(スペイン)

1916〜2002。ガリシア地方のイリアフラビア生まれ。父はスペイン人、母はアイルランド人。マドリッド大学で、医学、法学、哲学を学ぶ。スペイン内戦ではフランコ軍に従う。1942年、「パスクアル・ドゥアルテの家族」を発表するも発禁処分。57年、王立言語アカデミー会員。77年、上院議員に任命され、新憲法の起草を担当する。84年、「二人の死者のためのマズルカ」で、スペイン国民文学賞を受賞。

『ラ・アルカリアへの旅』(1948)
三人称視点で淡々と綴った紀行文。旅人セラが行く先々で地元の人たちとコミュニケートする。★★★。
『二人の死者のためのマズルカ』(1983)
内戦下のスペイン、ガリシア地方。農業を営むグシンデ一族の男が、別の一族の男によって殺害された。盲目のアコーディオン弾きは、それを悼んで「わが愛しのマリアンヌ」を奏でる。★★★。
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1988年 ナギーブ・マフフーズ(エジプト)

1911〜2006。カイロ生まれ。カイロ大学哲学科卒。1938年、短編集『狂気の独白』で作家デビュー。56年から代表作になるカイロ三部作(『バイナル・カスライン』、『カスル・アッ・シャウク』、『アッ・スッカリーア』)を発表する。68年、文化・情報省映画担当顧問に就任(71年に退職)。

『バイナル・カスライン』(1956)
カイロ3部作の1作目。カイロの旧市街、バイナル・カスライン通りに住む裕福な一家の暮らしを描く。1917年から19年まで。比較的平穏な日々を送っていた一家だったが、戦後は反英独立運動に巻き込まれていく。★★★。
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1987年 ヨシフ・ブロツキー(ロシア)

1940〜。レニングラード生まれ。詩人。55年頃から詩作を始める。63年、反体制の詩を発表したとして逮捕。64年、北部ロシアに送られて強制労働。72年、アメリカに亡命。90年、ソ連市民権を回復。

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1986年 ウォレ・ショインカ(ナイジェリア)

1934〜。西ナイジェリア生まれ。58年にリーズ大学の英語英文科を卒業。60年、助成金を得て、演劇研究のためにナイジェリア各地を回る。67年、ナイジェリア内戦で逮捕。69年に釈放。劇作家、小説家、詩人、俳優、プロデューサーなどを務める。

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1985年 クロード・シモン(フランス)

1913〜2005。旧フランス領マダガストル島、タナナリブ生まれ。父は第一次世界大戦で戦死、母とともにフランスに移住する。一時期は画家を志す。スペイン内戦では共和国の義勇軍に参加、第二次世界大戦ではドイツ軍の捕虜になるも脱出、レジスタンス運動を展開する。ヌーヴォー・ロマンを代表する作家。

『路面電車』(2001)
入院中の老人が子供時代を回想する。通学に使用した路面電車と、小さい頃に亡くした母親の思い出。★★★。
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1984年 ヤロスラフ・サイフェルト(チェコスロヴァキア)

1901〜86年。プラハ生まれ。詩人・ジャーナリスト。高校中退後、詩作の道に入る。1921年、詩人デビュー。同年に共産党入党、29年に除名され、社会民主党に転向する。68年の「プラハの春」では、ソ連軍のチェコ侵攻を批判。それが理由で、国内では著作の出版禁止処分を受ける。69年から72年、チェコ作家同盟議長。

1983年 ウィリアム・ゴールディング(イギリス)

1911〜93。コーンウォール州生まれ。オックスフォード大学を卒業後、教職に就く。第二次世界大戦では、海軍士官としてノルマンディ上陸作戦に参加。復員後に『蝿の王』を発表して高い評価を得た。人間心理の闇の部分を象徴や寓意を駆使して描く。

『蝿の王』(1954)
飛行機の墜落によって少年たちが無人島に漂流する。大人のいないその世界で、彼らは対立しながらも何とか生活する。しかし、平和は長くは続かない。徐々に獣性に目覚めていき、ついには内ゲバをやらかすに至る。★★★★。
『我が町、ぼくを呼ぶ声』(1966)
舞台はイギリスの田舎町。オックスフォード大学への入学が決まっている少年の家に、深夜、憧れの少女が助けを求めにやってきた。何でも、少年の隣人にして少女の彼氏である男が、自動車を池に落としたのだという。少年はしぶしぶ引き揚げ作業を手伝い、それがきっかけで憧れの少女とお近づきになる。★★。
『通過儀礼』(1980)
貴族の青年が教父のために綴った日記。植民地(オーストラリア)へ向かう戦艦の、船内の様子が描写される。災害や戦闘といった英雄的事件の起こらない海洋小説で、力無き牧師が悲劇に見舞われるという筋。ブッカー賞。★★★。
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  • 『ピンチャー・マーティン』【Amazon
  • 『自由な顛落』【Amazon
  • 『後継者たち』【Amazon
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1982年 ガブリエル・ガルシア=マルケス(コロンビア)

1928〜。サンタ・マリア州アラカタス生まれ。ボゴタ大学法学部中退。新聞特派員としてヨーロッパ各地を渡る。さらに、キューバ革命後は現地の記者に。

『エレンディラ』(1972)
短編集。「大きな翼のある、ひどく年取った男」、「失われた時の海」、「この世でいちばん美しい水死人」、「愛の彼方の変わることなき死」、「幽霊船の最後の航海」、「奇跡の行商人、善人のブラカマン」、「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」の7編。★★★★。
『族長の秋』(1975)
カリブ海沿岸の架空の小国では、1人の大統領が100年にわたって君臨していた。独裁的権力を持った彼は、その長い治世のなかで様々な愚行を繰り広げていく。★★★★。
『予告された殺人の記録』(1981)
婚礼騒ぎの翌日、花嫁の処女を奪ったとされる青年が、双子の兄弟によって殺害されようとしていた。双子は犯行の意志を村中に告知、かくして「予告された殺人」が遂行される。★★★★。
『コレラの時代の愛』(1985)
未亡人になったばかりの72歳の老女のもとに、51年9カ月と4日間彼女を待ち続けた、76歳の老人が告白にやってきた。かくして、彼の老年に至るまでの愛の遍歴が語られる。★★★。
『十二の遍歴の物語』(1992)
短編集。「大統領閣下、よいお旅を」、「聖女」、「眠れる美女の飛行」、「私の夢、貸します」、「『電話をかけに来ただけなの』」、「八月の亡霊」、「悦楽のマリア」、「毒を盛られた十七人のイギリス人」、「トラモンターナ」、「ミセズ・フォーブスの幸福な夏」、「光は水のよう」、「雪の上に落ちたお前の血の跡」の12編。★★★。
『愛その他の悪霊について』(1994)
舞台は18世紀半ばのカルタヘーナ。12歳になる侯爵の娘が狂犬病の犬に噛みつかれた。元々奔放だった娘は、これを機に悪霊に取り憑かれたと誤解される。信仰心に目覚めた侯爵と、娘が大嫌いな侯爵夫人は、療養と称して彼女を修道院に入れる。★★★★★。
『誘拐』(1996)
90年代前半に起きた、麻薬密輸組織による同時多発的誘拐事件のルポルタージュ。組織の首領パブロ・エスコバルが、有利な条件で政府に投降するため、ジャーナリストや著名人を誘拐する。★★★。
『わが悲しき娼婦たちの思い出』(2004)
90歳の誕生日を迎えた老人が、眠っている14歳の処女を夜な夜な愛でるようになる。ただし、ほとんど手は触れないし、会話をすることもない。★★★。
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1981年 エリアス・カネッティ(イギリス)

1905〜1994。ブルガリアのリセ生まれ。スペイン系ユダヤ人の家系。38年、ドイツのオーストリア併合を機にパリに亡命、翌年、ロンドンに移住する。

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  • 『群衆と権力 下』【Amazon
  • 『断ち切られた未来―評論と対話』【Amazon
  • 『蝿の苦しみ―断想』【Amazon
  • 『断想―1942-1948』【Amazon
  • 『猶予された者たち―戯曲』【Amazon
  • 『耳証人―新・人さまざま』【Amazon
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  • 『眼の戯れ―伝記 1931‐1937』【Amazon
  • 『救われた舌―ある青春の物語』【Amazon
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