ノーベル文学賞 受賞者リスト 1991〜2000年 / Pulp Literature

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Winner's List

2000年 高行健(フランス)

1940〜。読みはガオ・シンヂェン。中国江西省生まれ。北京外国語学院フランス語学科卒。1983年、劇作『バス停』が、「精神汚染排除キャンペーン」によって上演禁止になる。89年、パリで天安門事件を知る。97年、フランス国籍を取得。中国では全作品が発禁処分を受けている。小説のほかに、劇作、絵画なども。

『霊山』(1990)
2つのプロットが平行する趣向。(1) 作家の「私」が中国の辺境を巡り、ご当地の伝承や芸能に触れる。(2) 「おまえ」と呼ばれる男が霊山を求めて旅をしつつ、知り合った女性に物語りをする。★★★。
『母』(2001)
短編集。「母」、「円恩寺」、「公園にて」、「痙攣」、「交通事故」、「おじいさんに買った釣り竿」、「瞬間」、「花豆――結ばれなかった女へ」の8編。★★★。
  • 『高行健戯曲集』【Amazon

1999年 ギュンター・グラス(ドイツ)

1927〜。ダンツィヒ生まれ。中学3年だった1944年に徴兵される。翌年、負傷して野戦病院に入院し、敗戦時には米軍の捕虜になる。戦後はデュッセルドルフ美術学校に入学、この頃から創作を始める。

『ブリキの太鼓』(1959)
精神病院に入院中のオスカル・マツェラートによる自叙伝。3歳のときに自らの意志で成長を止めたオスカルは、ブリキの太鼓を叩きながら大戦期のダンツィヒで生活し、数多くの死を目の当たりにする。★★★★。
『鈴蛙の呼び声』(1992)
時はベルリンの壁崩壊の一週間前。舞台はポーランド領グダニスク(旧ダンツィヒ)。ポーランド人の老嬢とドイツ人の老人が、花屋の店先で偶然の出会いを果たす。やもめの2人は恋に落ち、死ぬときは故郷のグダニスクに埋葬されたいと願う。2人は同じ望みを抱いている人々のため、ドイツ=ポーランド墓地協会の事業を起こす。★★。
『蟹の横歩き』(2002)
第二次世界大戦末期、ドイツの難民避難船ヴィルヘルム・グストロフ号が、ソ連の潜水艦によって撃沈された。当時、母親の胎内にいて数少ない「生き残り」となった男が、独自の調査をして事件を物語る。★★。
  • 『猫と鼠』(1961)
  • 『犬の年』(1963)
  • 『局部麻酔をかけられて』(1969)
  • 『蝸牛の日記から』(1972)
  • 『ひらめ』(1977)
  • 『テルクテの出会い』(1979)【Amazon
  • 『女ねずみ』(1986)【Amazon
  • 『ドイツ統一問題について』(1990)【Amazon
  • 『はてしなき荒野』【Amazon
  • 『私の一世紀』【Amazon

1998年 ジョゼ・サラマーゴ(ポルトガル)

1922〜。リスボン北東部アジニヤガ村生まれ。様々な職を経てジャーナリストになる。1974年、四月革命。75年、政治的な理由で失職し、作家活動に専念する。

『白の闇』(1995)
突如、視界が真っ白になる謎の病気が発生した。伝染病と判明したので、感染者たちは政府によって精神病院に隔離される。★★★。
  • 『修道院回想録―バルタザルとブリムンダ』【Amazon
  • 『見知らぬ島への扉』【Amazon
  • 『あらゆる名前』【Amazon
  • 『リカルド・レイスの死の年』【Amazon
  • 『21世紀への英知―1998ノーベル賞』【Amazon

1997年 ダリオ・フォ(イタリア)

1926〜。

1996年 ヴィスワバ・シンボルスカ(ポーランド)

1923〜。

  • 『シンボルスカ詩集』【Amazon
  • 『終わりと始まり』【Amazon
  • 『橋の上の人たち』【Amazon

1995年 シェイマス・ヒーニー(アイルランド)

1939〜。

  • 『言葉の力』【Amazon
  • 『プリオキュペイションズ―散文選集1968‐1978』【Amazon
  • 『創作の場所』【Amazon
  • 『水準器』【Amazon
  • 『電燈』【Amazon
  • 『シェイマス・ヒーニー全詩集 1966〜1991』【Amazon

1994年 大江健三郎(日本)

1935〜。愛媛県内子町生まれ。1954年、東京大学文学部仏文科に進学。57年、「東京大学新聞」に投稿した『奇妙な仕事』が平野謙に激賞される。58年、『飼育』で芥川賞を受賞。

『取り替え子(チェンジリング)』(2000)
ノーベル賞作家の古義人の元に、義兄の映画監督吾良から大量のカセットテープが送られてきた。古義人は「田亀」(カセットテープレコーダー)を使ってあちら側の吾良と交信、その後間もなくして吾良は飛び降り自殺を遂げる。★★★★。
『憂い顔の童子』(2002)
母を亡くした古義人が自分の人生を「読み直す」べく、息子のアカリと学者のローズさんを連れて故郷の森に入る。そこで古義人は『ドン・キホーテ』と符合する傷だらけの生活を送ることになる。★★★。
『さようなら、私の本よ!』(2005)
怪我から回復した古義人が、幼馴染みの建築家と共に軽井沢に移住する。そこで古義人は建築家によるテロ計画に巻き込まれる。★★★。
『読む人間』(2007)
『すばる』に連載された講演録。2006年にジュンク堂で行われた7回の講演と、同年、九段会館で行われた映画上映会での講演を収録している。★★★。
『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』(2007)
年老いたノーベル賞作家が、映画プロデューサーの木守と再会する。彼らは30年前、クライストの小説を各国で映画化する、「ミヒャエル・コールハース計画」に携わっていた。中途で頓挫したその計画には、アメリカ在住の女優サクラも関わっており、彼女は少女時代に「アナベル・リイ」を演じていた……。★★★★。
  • 『死者の奢り・飼育』【Amazon
  • 『万延元年のフットボール』【Amazon
  • 『同時代ゲーム』【Amazon
  • 『燃えあがる緑の木〈第1部〉「救い主」が殴られるまで』【Amazon
  • 『燃えあがる緑の木〈第2部〉揺れ動く(ヴァシレーション)』【Amazon
  • 『燃えあがる緑の木〈第3部〉大いなる日に』【Amazon
  • 『遅れてきた青年』【Amazon
  • 『宙返り 上』【Amazon
  • 『宙返り 下』【Amazon
  • 『キルプの軍団』【Amazon
  • 『河馬に噛まれる』【Amazon
  • 『洪水はわが魂に及び (上)』【Amazon
  • 『洪水はわが魂に及び (下)』【Amazon
  • 『性的人間』【Amazon
  • 『「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち』【Amazon
  • 『芽むしり仔撃ち』【Amazon
  • 『二百年の子供』【Amazon
  • 『空の怪物アグイー』【Amazon
  • 『懐かしい年への手紙』【Amazon
  • 『治療塔』【Amazon
  • 『治療塔惑星』【Amazon
  • 『ヒロシマ・ノート』【Amazon
  • 『沖縄ノート』【Amazon
  • 『新しい文学のために』【Amazon
  • 『個人的な体験』【Amazon
  • 『小説の経験』【Amazon
  • 『小説の方法』【Amazon
  • 『私という小説家の作り方』【Amazon
  • 『見るまえに跳べ』【Amazon
  • 『言い難き嘆きもて』【Amazon
  • 『われらの時代』【Amazon
  • 『新しい人よ眼ざめよ』【Amazon
  • 『ピンチランナー調書』【Amazon
  • 『あいまいな日本の私』【Amazon
  • 『「新しい人」の方へ』【Amazon
  • 『人生の親戚』【Amazon
  • 『静かな生活』【Amazon
  • 『新年の挨拶』【Amazon
  • 『暴力に逆らって書く―大江健三郎往復書簡』【Amazon
  • 『なぜ変える?教育基本法』【Amazon
  • 『日本語と日本人の心』【Amazon
  • 『憲法九条、未来をひらく』【Amazon
  • 『憲法九条、いまこそ旬』【Amazon
  • 『「自分の木」の下で』【Amazon
  • 『鎖国してはならない』【Amazon
  • 『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』【Amazon
  • 『自立と共生を語る―障害者・高齢者と家族・社会』【Amazon
  • 『日本の「私」からの手紙』【Amazon
  • 『「話して考える(シンク・トーク)」と「書いて考える(シンク・ライト)」』【Amazon
  • 『同じ年に生まれて―音楽、文学が僕らをつくった』【Amazon
  • 『何を学ぶか―作家の信条、科学者の思い』【Amazon
  • 『オペラをつくる』【Amazon
  • 『M/Tと森のフシギの物語』【Amazon
  • 『人生の習慣(ハビット)』【Amazon
  • 『核の大火と人間の声』【Amazon
  • 『生き方の定義―再び状況へ』【Amazon
  • 『現代伝奇集』【Amazon
  • 『大岡昇平の世界』【Amazon
  • 『鯨の死滅する日』【Amazon
  • 『『世界』の40年―戦後を見直す,そして,いま』【Amazon
  • 『僕が本当に若かった頃』【Amazon
  • 『恢復する家族』【Amazon
  • 『ゆるやかな絆』【Amazon
  • 『最後の小説』【Amazon
  • 『みずから我が涙をぬぐいたまう日』【Amazon
  • 『叫び声』【Amazon
  • 『壊れものとしての人間―活字のむこうの暗闇』【Amazon
  • 『同時代としての戦後』【Amazon
  • 『みずから我が涙をぬぐいたまう日』【Amazon
  • 『厳粛な綱渡り』【Amazon
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1993年 トニ・モリスン(アメリカ)

1931〜。オハイオ州ローレン生まれ。労働者階級の家庭。ハワード大学を卒業し、コーネル大学で修士号を取得する。大学に勤務した後、61年にランダムハウス社に入社、文芸編集者になる。70年、『青い眼がほしい』で作家デビュー。

『青い眼がほしい』(1970)
青い眼を欲しがっていた黒人の少女(11歳)が、父親にレイプされて子供を宿す。被害者少女から、父親、母親、及び関係者の人生を遡って描く。★★★。
『スーラ』(1973)
丘の上の町ボトムで育った、2人の黒人少女スーラとネル。友情で結ばれた彼女たちだったが、ある日スーラがネルの夫を寝取る。★★★。
『ジャズ』(1992)
1926年のニューヨーク。化粧品セールスの初老の男が、不可解な理由で若い愛人を射殺した。さらにその後は葬儀の席で、男の妻が死体の顔にナイフで切りかかっていく。★★★。
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1992年 デレク・ウォルコット(トリニダードトバコ)

1930〜。小アンティル諸島、セントルシアのカトリーズ生まれ。父はイギリス人、母はアフリカ系移民。幼いころに父を亡くす。50年、ジャマイカの西インド大学に留学。59年、トリニダードに移住。カリブ海とアフリカ文化を融合させた詩作、劇作を手がける。

1991年 ナディン・ゴーディマ(南アフリカ)

1923〜。ヨハネスブルク近郊のスプリングス生まれ。父はラトビアからの移民。16歳で文壇デビュー。ウィッツウォーターズランド大学を中退し、創作活動に専念。アフリカ民族会議(ANC)のメンバー。国際ペンクラブの副会長を務める。

『ゴーディマ短篇小説集 JUMP』(1991)
短編集。「隠れ家」、「むかし、あるところに」、「究極のサファリ」、「父の祖国」、「幸せの星の下に生まれ」、「銃が暴発する寸前」、「家庭」、「旅の終り」、「どんな夢を見ていたんだい?」、「体力づくり」、「釈放」、「JUNP」の12編。★★★。
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