双子小説特集 一つ星 / Pulp Literature

作品リスト(鮮烈度別/作者名順)

ジャン・エシュノーズ『われら三人』(1992)【Amazon
語り手が60代の双子の姉妹とすれ違う。「双子って、いつでもなかなか胸に迫るものがある、特にお年を召した場合は」(鮮烈度 ★)
閻連科『炸裂志』(2013)【Amazon
孔家の長男夫婦に双子が授かる。(鮮烈度 ★)
トルーマン・カポーティ『誕生日の子どもたち』【Amazon
「無頭の鷹」に登場するも完全な背景。双子が縄跳びしている。(鮮烈度 ★)
アイリーン・ガン『遺す言葉、その他の短篇』(2004)【Amazon
「スロポ日和」に登場。二重関節の双子がステージで演技をしている。ほんのちょい役。(鮮烈度 ★)
J・M・クッツェー『少年時代』(1997)【Amazon
1950年の南アフリカを舞台にした、著者の自伝的小説。隣りの家の子供が双子。ただし、ほとんど名前のみの登場なので、双子マニアは注意されたい。(鮮烈度 ★)
グリム兄弟「ラプンツェル」(1857)【Amazon
生まれてきた子供が双子(男女の二卵性双生児)。(鮮烈度 ★)
ロバート・グレーヴズ『この私、クラウディウス』(1934)【Amazon
性悪女のリウィッラが双子の男の子を出産。父親は夫カストルではなく、愛人のセイヤヌスだった。(鮮烈度 ★)
エーリヒ・ケストナー『エーミールと三人のふたご』(1934)【Amazon
軽業師のバイロンが、血の繋がっていない少年2人(ジャッキー&マッキー)を双子に仕立てて芸をさせている。ジャッキーの体重が増えて芸に支障が出てきたため、バイロンは彼を捨ててホテルの見習いボーイを後釜に据えようとする。(鮮烈度 ★)[双子ではない]
白石一文「20年後の私へ」(2006)【Amazon
別れた夫が再婚して二卵性双生児の父になる。といっても、作中ではその存在が明らかにされるだけ。(鮮烈度 ★)
キャロル・シールズ『ストーン・ダイアリー』(1993)【Amazon
長大な家系図の末端に双子(ソフィー&ヒュー)。名前のみ。(鮮烈度 ★)
高山薫『マークスの山』(1993)【Amazon
合田刑事の元妻が双子の妹(加納祐介&加納貴代子)。兄の祐介は東京地検特捜部の検事で、妹の貴代子は過去に原発反対運動をしていた。妹は今アメリカにいる。(鮮烈度 ★)
高山薫『照柿』(1994)【Amazon
『マークスの山』の続編。加納祐介&加納貴代子。(鮮烈度 ★)
高山薫『レディ・ジョーカー』(1997)【Amazon
『照柿』の続編。加納祐介&加納貴代子。ただし、妹は名前すら出てこない。(鮮烈度 ★)
アンソニー・ドーア『すべての見えない光』(2014)【Amazon
ドイツの孤児院に双子の姉妹(ハンナ&ズザンネ)がいる。(鮮烈度 ★)
E・L・ドクトロウ『紐育万国博覧会』(1985)【Amazon
一卵性双生児の少年。「一人は正常に話せたが意地悪な子供で、もう一人は知能が遅れていたが天使のようにやさしかった。」(p.67) 実物は出てこない。また、万博の見世物小屋でシャム双生児。腰のところで繋がっている。(鮮烈度 ★)
中村文則『悪と仮面のルール』(2010)【Amazon
「邪」の家系に双子の兄弟。2人はこの世界に邪を生む余興で生まれた。弟は太平洋戦争で軍の高官になり、残虐の限りを尽くす。彼は戦争中に激しく狂って死んだ。(鮮烈度 ★)
ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』(1955)【Amazon
ロリータのクラスメートに双子がいる。ただし、実物は登場しない。(鮮烈度 ★)
リチャード・パワーズ『われらが歌う時』(2003)【Amazon
語り手の叔母が双子(ルシール&ロレーヌ)。見せ場なし。(鮮烈度 ★)
トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(1997)【Amazon
物語の聞き手に双子の子供(ピット&プリニー)。特に目立ったことはしない。(鮮烈度 ★)
シコ・ブアルキ『ブダペスト』(2003)【Amazon
語り手の妻に双子の姉がいる。(鮮烈度 ★)
マルセル・プルースト『失われた時を求めて 8 第四篇 ソドムとゴモラ II』【Amazon
トマトみたいな顔をした双子の兄弟が登場する。1号トマトが男たちの好みにも応じるのに対し、2号トマトは専らご婦人たちの相手に終始。かつてトマトに逢い引きを申し込んだ男が、1号と2号を取り違えてぶん殴られたことがある。(鮮烈度 ★)
舞城王太郎『暗闇の中で子供』(2001)【Amazon
河合一洋&陽二。実際に出てくるのは片方だけ。兄は学生時代に奈津川家の次男から屈辱を味わわされている。「双子? 双子はミステリのアイテム。入れ替わりトリック……阿呆か。」(p.381)(鮮烈度 ★)
イアン・マキューアン『ソーラー』(2010)【Amazon
主人公が学生の頃、恋人とともに、生まれたばかりの双子をもつ神学専攻のカップルと共同生活をした。「この双子はけっして眠らず、ほぼひっきりなしにそっくりな金切り声で泣いた。」(p.257)(鮮烈度 ★)
パトリック・マグラア「血と水」【Amazon
成人した双子ターキン&ヴァネッサ。2人だけでひそひそ話をしている。(鮮烈度 ★)[ホラー]
コーマック・マッカーシー『越境』(1994)【Amazon
主人公の弟に双子の妹がいた(死別)。(鮮烈度 ★)
村上春樹『風の歌を聴け』(1979)【Amazon
介抱した左手4本指の女の子に、双子の姉妹がいることが判明する。ただし、実物は登場しない。「ねえ、双子の姉妹がいるってどんな感じ?。」/「そうね、変な気分よ。同じ顔で、同じ知能指数で、同じサイズのブラジャーをつけて……、いつもうんざりしてたわ。」(鮮烈度 ★)
村上春樹「双子と沈んだ大陸」(1986)【Amazon
『1973年のピンボール』の双子が名前だけの登場。「僕」が写真雑誌に載ってるのを発見する。「僕にはよくわかっていた。彼女たちは今もやはりコーヒークリーム・ビスケットをかじり、今もやはり長い散歩をつづけ、風呂場の床でこまめに洗濯をしていることだろう。それが双子なのだ」(鮮烈度 ★)
村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(2013)【Amazon
旅行客のなかに、眠そうな目をした5、6歳の双子の男の子がいる。彼らはそれぞれ小さなゲーム機を握っていた。出てくるのは物語の終盤。(鮮烈度 ★)
エルサ・モランテ「アンダルシアの肩かけ」(1963)【Amazon
踊り子の子供が双子の兄妹(アンドレーア&ラウラ)。物語の焦点は片方に当たっているので、双子である必然性がない。(鮮烈度 ★)
トニ・モリスン『ジャズ』(1992)【Amazon
盲目の双子(片方だけ盲人)が、客寄せのため店内でギターを演奏している。ただし、パチモンの可能性あり(鮮烈度 ★)
ミカエル・ニエミ『世界の果てのビートルズ』(2000)【Amazon
親戚に双子の兄弟がいる。2人で1セット。(鮮烈度 ★)
サルマン・ラシュディ『真夜中の子供たち』(1981)【Amazon
双子の姉妹が名前だけ登場。「ふた目と見られぬほどの醜女であったのに、拝顔の栄に浴した男たちをことどとくひたむきな、命を賭けるほどの恋のとりこにしてしまう能力」を持つ。(鮮烈度 ★)
レーモン・ラディゲ『肉体の悪魔』(1923)【Amazon
スウェーデンの少女に双子の妹。ただし、写真だけで実物は登場しない。写真では全裸で馬に乗っている。(鮮烈度 ★)
チャンネ・リー『空高く』(2004)【Amazon
一卵性双生児の姉妹。語り手が若かった頃、友人とともに彼女らと性交渉を持った。また、別の場所で二卵性双生児も登場する。(鮮烈度 ★)
ジョナサン・レセム『孤独の要塞』(2003)【Amazon
双子の黒人少年(ロナルド&ドナルド)がブルックリンの団地に住んでいる。名前のみの出オチ。(鮮烈度 ★)

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